第1回定例会       2006年2月17日〜3月17日

第1回定例会に提出された議案⇒区議会公式サイトから

※以下の議事録は、議会で正式に確認されたものではありません
予算審査から

本会議での討論

人事議案について

 

総務費について
  • 「委託化・民営化」による財政効果について

  • 国際交流事業について

○池尻成二委員 83ページ、行政改革推進経費に関連をして伺います。今の区は委託化・民営化を柱とした行政改革を進めていらっしゃるわけですけれども、その大きな目的の一つとして、経費節減を柱とした財政効果ということを繰り返し強調していらっしゃるかと思います。今回、4月を境に区内の施設が指定管理に移るということで、指定管理施設の財政効果の資料というのを事前にいただきました。これを見ていますと、直営から指定管理に移った施設11の合計で、経費節減効果が今約1億3,000万と、率にして約26%と、これは利用時間の延長であるとか、開館日の拡大といったそういう要素を除いた数字のようなのですけれども、これを見ると確かに非常に大きな財政効果があるというふうに言えるかと思うのですが、まずこの財政効果について少し検証をしてみたいと思います。
 最初にこれだけの財政効果が生まれて、経費が節減できた主たる理由というか、事情はどういうところにあるかの基本的な認識をお聞かせください。

○企画課長 これにつきましては、公募によって指定管理者を選定した施設でございます。公募によるということで、多数の事業者の競争によって、その中で効率的な運営の提案が得られた、その結果であるというふうに認識しているところでございます。

○池尻成二委員 経緯としてはそうなのでしょうけれども、内容的に見ると人件費の節減効果というものが非常に大きな要素だろうというふうに思うのですね。それで、この財政効果を出していただく際に、区の職員の人件費については800万ということで計算をしていらっしゃるということなのですが、この800万という数字の根拠というのでしょうか、ちょっと教えてください。

○企画課長これにつきましては、いわゆる職員の給与費、そして共済費、その総額から退職手当を差し引きまして、それを職員数で割り返したものでございます。ちなみに18年度の予算で申し上げますと808万余でございます。以上でございます。

○池尻成二委員 予算書にも給与明細書というのがあるのですけれども、退職金を除くと人件費総額が約420億円と、これを区職員の実人数で機械的に割り返して800万少しというようなことだと思うのですが、実はこの人件費総額423億のうち、今課長もおっしゃったのですが、62億は共済費と。この62億というのは1人当たりにすると約118万円になるのですけれども、これは事実上、いわゆる民間の社会保険でいう事業主負担に相当するような性格の経費だと思うのですが、これを実は差し引きますと、一人の職員が実際に支払われている給与額というのは年間で大体690万だと。690万といっても、例えば私事ですが、私の連れ合いはもう20年以上ずっとフルタイムで働いているのですが、まだ500万までいかないというような、そういう人がいっぱいいる中で、690万でも恵まれているなという感じはもちろん持つ方いらっしゃると思うのですが、ただ私率直に感じるのは、やっぱり800万という数字がかなりひとり歩きしてくる中で、691万だというふうに聞くと、随分印象が違うと。これとりあえず私の感想として申し上げます。
 この691万という支払い総額を時給に換算すると、2005年度の平均勤務時間で割り返すと、大体1時間当たり3,500円という数字になるかと思います。この時給3,500円ぐらいで働いていらっしゃる直営の職員を指定管理で事業所の職員に置き換えていくというような、そういう性格、単純に言うとそういう形の改革だろうと思うのですけれども、わかりやすいところで、これは指定管理ではないのですが、業務委託である図書館の例を少し聞かせていただきたいと思います。図書館の場合は、常勤職員を減らしてその分業者がカウンター業務を委託をするということで、見直しが入っているのですが、業者さんの人員配置については、区としては業務責任者はこれは社員でということで言っていらっしゃるのですが、それ以外は特に正社員であるという定め、条件をつけていないと。実際にかなりパート、アルバイトといった身分の方が入ってこられるのだろうと思うのですけれども、委託を受ける事業者さんの求人広告が出ていまして、それによると司書職、司書を持っていらっしゃる職種の方で時間900円という求人広告が出ていました。もう少し言うと、図書館の場合に非常勤の図書館協力員という職員の方いらっしゃいまして、これも司書職なのですけれども、この方の場合には、時間給でいうと大体1,400円と。そうすると、同じ図書館の中で、正規職員が時間給3,500円と、非常勤が1,400円、委託会社のアルバイトの方は900円と、同じ司書であり、同じ図書館の仕事をしながら、これだけ賃金の格差があると。こういう状況というか、こういう事態をどういうふうにお考えになるかを少し伺いたいと思います。とりわけ同一労働、同一賃金といったような考え方がベースに置いて見たときに、こういう事態はどう評価すべきだろうかということでお考えをお聞かせください。

○経営改革担当課長 私ども委託化・民営化によりまして、その分職員の空いた分をほかの業務等に振り向けていくわけでございます。そういう意味では、今賃金の部分がございましたけれども、今ご指摘の例えばその3,500円ということであれば、私どもその3,500円なりの業務をしていくということを考えていかなければならないというふうに考えてございます。以上です。

○池尻成二委員 ここだけやっていても随分時間をとってしまうテーマなのですけれども、3,500円と900円と同じ司書で同じ図書館の業務をやって、それだけの合理的な業務内容の格差があるのかどうかということは、私はこれきちっと検証すべきだろうと思っています。もう少しちょっとお話を広げますと、先ほど申し上げたように人件費のうちの62億、1人当たり118万円が共済費だと。これはいわゆる福利厚生関係の事業主負担ということなのですが、実はこの部分でも委託あるいは指定管理先と区の職員の間に非常に大きな差があるというふうに感じています。共済費というのは、一番基本的には民間で言えば雇用保険、医療保険、それから年金保険といったいわゆる3法の適用に基づく負担だと思うのですが、こういう3法を適用されている従事者、従業員が今実際にこれから指定管理者あるいは業務委託のところでどのぐらい入っていらっしゃるのか、入られるのか、なかなかわかりにくいと思いますけれども、もし印象でも結構です。大体このぐらいは3法適用の職員だろうというのがお持ちでしたらお聞かせください。

○企画課長 私どもといたしまして、委託・民営化、四つの基準設けておりまして、そういう中で、区民雇用がどれだけ図られているかということも含めて検証しなけれぱいけないということで調査をかけております。それの資料、調査に基づきますと、いわゆる正規職員がこの委託化に伴って採用された人数というのが387人でございます。そういう意味では、基本的にこの正規職員であれば、委員ご指摘の、その委員ご指摘の3法については、適用されているということでございます。そのほかに非常勤等も採用している部分がございますので、その部分について一部適用されているというふうに認識しているところでございます。

○池尻成二委員 そういう資料お持ちでしたら、ぜひ正規職員に限らず、全体でどういう雇用形態が一般的にあるかということを別途教えていただければと思います。福利厚生面も含めて、現実には賃金、本体の賃金、それから福利厚生面でも、いろいろな大きな格差があると。その格差が実際には経費の節減の一つの基盤というか、根拠になっている面があろうかと思うのですが、私ども逆に均等待遇も含めたやはり今のパート、アルバイトの雇用条件の引き上げといった課題を区としても考えざるを得ない時代にきていると思いますので、そういう点でも経費節減効果についてはやはり慎重に見ていく必要があるだろうと、これは意見として申し上げたいと思います。
 もう少し視点を変えてみますと、実は今回企画からいただいた資料のさっき言った経費節減効果というのをよく見ていると、例えば勤労福祉会館は33%の減だと。女性センターは30%の減だと。非常に大きな減です。他方で北町福祉作業所は15%、大泉福祉作業所は13%という減だと。かなり削減効果に違いがあるように見受けられます。これ指定管理ではないのですけれども、委託の保育園の場合の資料をいただきまして、保育園の場合には、今回新たに委託される4園の経費節減効果、新年度ベースで大体約15%と、やはり同じような数字だと。この15%とか、10数%という数字、1割超えているから十分なものだというふうに言える面もあるかと思うのですが、実は先ほど申し上げた800万円という人件費をべ一スに出していらっしゃるのですね。例えぱ保育園で、現在の保育園職員の平均的な賃金というのはお幾らぐらいかおわかりでしょうか。

○児童青少年部長 共済費を除きますと、経費を除きますと、690万、700万弱だと思います。

○池尻成二委員 すみません。突然振ってしまって。区報なんかに出た数字なんかを見ていますと、保育所の人件費は700万ちょっとという数字のようなのですね。そうすると平均800万で計算しているけれども、実際は随分違うと。この実際に保育園で働いていらっしゃる職員の人件費を当てはめると、削減効果は恐らく私1けたになるだろうと思います。もう少し違った数字を紹介しますと、学童クラブも数字をいただきました。学童クラブは、これは平均人件費の800万ではなくて、実際の人件費を使って数字を出していただいたのですが、それによると4月からの新しい委託先の学童クラブについては、いずれも5%程度の財政効果しかないと。私やっぱりこういうのを見ていて、やはり福祉系、直接処遇系の事業なり施設というのは、なかなかやはり経費の節減になじまないところがあるのではなかろうかという印象を持っているのですが、そのあたりは特にお考えなり認識があおりでしたらお聞かせください。

○企画課長 施設の種別によりまして、財政効果といいますか、経費の節減効果は違ってくるというところはあろうかと思います。一つ申し上げられるのは、その施設の性格として、人的サービスを主とするものかどうかによって、いわゆる人件費の削減効果というのは違ってくるということがあろうかと思います。なおかつ、社会福祉施設につきましては、民間杜会福祉施設の給与基準というのがございます。それらを適用するということもございますので、その点でも変わってくると、こういうふうに認識しているところでございます。

○池尻成二委員 おっしゃるとおり、例えば福祉系の施設というのは、実は人員配置基準が極めて厳格に決まっていたりとか、それから専門職であって、あるいは経験が非常に大きな意味を持つとかということで、なかなか経費の節減、特に人件費についてはなじまないところがあるだろうと。例えば、3%、4%の絶対額は大きいというようなお声もありましたけれども、これから先、その実際には民間の指定管理なり事業委託を重ねていけば、当然人件費は上がってくる傾向があるだろうし、パート、アルバイト等の賃金については、私はむしろ上げなけれぱいけないと思っています。そういう点では、特に私は処遇系の施設については、やはり経費を主要な眼目、あるいは大きな一つの大きな柱とした委託化・民営化、あるいは指定管理という考え方について、やはりここで一たん整理をして、処遇系の施設についてはむしろやはり直営の職員の方にもっとやっぱり働き方であるとか、サービスの内容であるとか、そういったやはり改革を担っていただくというような考え方ができないのだろうかと。今、新しい行政改革プランつくっていらっしゃるわけですから、やはり委託化・民営化計画について、やはりそういう洗い直しについてもぜひしていただきたいなというふうに思っております。これはちょっと時間がありませんので、意見ということでなりますけれども、私はある意味では区の職員、人材、それから経験、知識を含めて、これもまた区民の財産だと思います。そういう財産がなし崩しにという言葉はきついですけれども、だんだん失われていく、あるいは全体に職員が高齢化して、若い職員が入ってこない。区の方は現場を知らない。そして指導監督の責任だけは引き取っていって委託民営化に伴う事務だけは非常に煩雑になると、そういうことが本当に10年、20年先の区にとっていいか悪いかについては私はやはり慎重に検討していっていただきたいということを申し上げたいと思います。

 それから次の項目で91ぺ一ジ、国際交流推進経費について伺います。昨年、第四回の定例会の一般質問で、国際交流関係の経費について私伺いました。その中で、総務部長の方から、外国籍区民を含めた懇談会の設置を検討するというご答弁をいただいております。この検討状況をお聞かせください。

○国際交流担当課長 現在、国際交流協会が今年度末で事業を終了するということで、来年度、私ども文化国際課を設立したいという中で、新たに外国籍の住民の方の参加をどのように求めていくか、検討してまいりたいと考えてございます。以上です。

○池尻成二委員 実は、一昨年の予算特別委員会だったと思います。そこでもやはり同じ質問を私しまして、その際も検討して行きたいと、当時国際交流協会がありましたから、協会の中で検討していきたいということも言っておられたのですね。では国際交流協会はできてもう15年たっています。15年たってなおかつ外国人区民そのものを参加させたような意見交換なり検討の場がなかなか持てないというのはやはりちょっとお粗末だろうと思いますので、ぜひこれを早急に実現をしていただきたい。合わせて、この一般質問で私国際交流センターについて伺いました。そのときのご答弁では、国際交流協会が国際交流センターとしての役割を果たしてきたと。この3月でなくなるけれども、4月からは区が国際交流センター機能を含んだ国際交流推進事業を実施するというご答弁でした。ところが、一昨年、私はこの委員会で伺ったときには、国際交流センターについては、検討しておりませんという答弁だったのですね。これは随分答弁が違うなと思います。改めて聞いていると本当にあと1分しかないのであれですけれども、この国際交流センターというのはやはり決して箱という問題ではなくて、区民が自主的に地域の国際交流事業というのでしょうか、そういうものを進めていくためのやっぱり土俵、土台、核だと思います。そういう点では、区がその事業をになっていくということがいつまでも続くのではよくないだろうというふうに思っています。1点だけ伺いたいのですが、今、総務省の方はもう国際交流というふうに言わないで、地域については多文化共生の地域社会づくりという考え方を出してきています。これは本当に地域に住んでいる、在住外国人の方と一緒に地域をつくっていこうという考え方だと思うのですが、こういった多文化共生という考え方について、区としてどういうふうに受けとめていらっしゃるか、お聞かせください。

○国際交流担当課長 国際交流、多文化共生を含めて、事業を進めてまいっております。以上です。

○池尻成二委員 言葉としてというだけではなくて、実際やっぱり考え方、やり方、組織のあり方も含めて見直しをしていただきたいと申し上げて終わります。

保健福祉費

  • 区立高齢者住宅について

  • 自立支援法と利用者負担について

  • 通学時の移動支援について

○池尻成二委員 137ぺ一ジ、高齢者住宅対策経費のシルバーピア事業推進経費について伺います。 
 
今、区立の高齢者住宅が4か所ありまして、そのうち三つについてはデイサービスセンターが併設をされていると。羽沢の高齢者住宅については鶴の里ホールという施設と、それからゲートボール場があるということなのですけれども、福祉施設の併設がないというふうに聞いております。この鶴の里ホール、これについてはもともとはデイサービスセンターを設置するという話もあったようなのですけれども、今は住宅の附属施設ということで整理をされ、目的外利用で一般区民への貸し出しに利用されていると、こういうふうに聞いているわけですけれども、まず教えていただきたいのは、羽沢の高齢者住宅、この借上料が年間でお幾らぐらいなのか、それからそのうち鶴の里ホールとゲートボール場部分、もし内訳がわかるのであれぱ教えていただけますか。

○住宅課長 羽沢の年間の賃借料ですが8,995万2,372円でございます。契約は30年の契約で、一本の契約にしてございますので、鶴の里ホールの部分の借上料が幾らかということについては契約書の中には記載がありませんが、大体の試算で起こしますと年額で350万円程度になるというぐあいに思われます。

○池尻成二委員 ゲートボール場の方はもし試算でお示しいただけるのでしたらお聞かせください。

○住宅課長 ゲートボール場の方は1,800万円余というぐあいに考えております。

○池尻成二委員 ありがとうございます。そうすると、概算試算ということですけれども、ホールとゲートボール場あわせて年間で大体2,000万強ぐらいの借上料をお支払いになっていると。この両方の施設の利用状況というのを資料でいただいたのですけれども、鶴の里ホールにはホールと和室、それから洋室があるということで、利用状況を見ますと、ホールについては午後の時間帯についてはほぽ毎日利用があるようなのですけれども、中身については幾つかの決まった団体の方が反復的にご利用なさっていると。それから午前と午後については、午前と夜間については週に1回ほど使われているだけで、和室、洋室はほぽゼロと、こういった利用状況なわけですから、当然使用料、去年から取るようになったのですけれども、使用料収入も予算書を見ますと年間で76万円強と。2,000万円以上の経費をかけて借り上げをし、収入が100万円に満たない、もちろんこういう施設というのは収支だけがすべてではないということは十分に理解をしているのですが、しかし、財政的に見ても、利用状況という点でも非常に非効率でお粗末な状況があるのではなかろうかというふうに私は感じています。この羽沢の高齢者住宅、1991年に開設をしたということのようなのですけれども、入居者の方の要介護認定状況、もし概略でもおわかりになったら教えていただけますか。

○保健福祉部管理課長 公式の調査を行ったわけではございませんが、私ども非公式な調査でやりましたところ、大体入居者のうちの2割程度が要介護認定を受けておられるという情報はつかんでございます。

○池尻成二委員 ありがとうございます。当然高齢者住宅、当初は生活の自立ということが前提であったようにも聞いていますけれども、10年、20年たてば当然年齢を重ね、要介護状態になる方も増えていかれるだろうと、そういうことも含めて入居者の状況が随分変わってきているというのがあると思います。他方で、つい最近介護保険制度の改正の中で、この高齢者住宅を念頭に置いて、外部サービスを柔軟に活用した新しい形の居住サービスの形態として外部サービス利用型特定施設入居者生活介護、こういう名前のサービスが導入されたというふうに私は聞いています。もっと言うと、入居者の方のためだけではなくて、地域の方のために高齢者住宅やその施設を地域密着型サービスであるとか、あるいは地域の高齢者の介護予防の拠点であるとか、いろいろな形で活用することがこれから求められていくのではなかろうかというふうにも思うわけです。全体としてやっぱり施設から居住へという大きな転換もあって、時代的には高齢者住宅を福祉施策の中でしっかりと位置づけ活用していくという、そういう方向に動いているというふうに私は認識をしております。ぜひこうした動きを踏まえて、練馬区の高齢者住宅についてもこれからのあり方を検討していっていただきたいと思うわけです。特にせっかく立派な施設と非常に大きな空地を併設している羽沢の高齢者住宅については、現状を早急に改めて施設の効率的、効果的な活用についても、保健福祉部のサイドからもぜひ積極的に検討をしていただきたいと思うのですけれども、お考えをお聞かせください。

○保健福祉部管理課長 ただいまのご指摘でございますけれども、当分の間、いつでもデイサービスセンターのような施設に変えられるように高齢者施設として運用してきたところでございます。部内でも平成15年当時いろいろ検討を尽くしましたが、なかなか有効な解決策がなく、平成17年度に施設の一元化ということで、現在都市整備部の方に所管を移した状況にございます。しかしながら、所管が変わったからといって、すべて都市整備部にお願いするというものではございません。先ほどご指摘がありましたように、要介護度の進展であるとか、介護保険制度の大きな改革といった外部関係の変化もございますので、所管部と福祉部の方で誠意を持って今後有効活用に向けて協議はさせていただきたいというふうに考えてございます。

○池尻成二委員 ぜひよろしくお願いしたいと思います。続けて141ページ、自立支援給付費、それから自立支援医療費に関連をして何点か伺います。
 
自立支援法が成立しまして、この4月から利用者負担の導入を中心に施行されていくわけですけれども、所管をする区の担当者の方のお話を聞いていましても、本当に知れば知るほど乱暴な改正をやったものだと、私は率直に感じます。ただ、あきれてばかりもいられないというところがありまして、実際にこの制度の上でこれから生きていかなければいけない障害者の方がたくさんいらっしゃる。できるだけそうした障害者の方が安心をして、これまでどおりのサービス、あるいはこれまで以上のサービスが受けられるように、最大限努力をする責任というのが練馬区にはあるだろうというふうに思うわけですけれども、そういった立場から何点か伺います。
 
まず費用負担についてなのですけれども、今回の自立支援給付の見直しで、大きく言って定率の1割負担の導入、それから負担のベースの考え方としての世帯単位の負担という考え方、もう1点、食費、光熱費の自己負担化、こういった柱で負担の見直しがあったかというふうに思うのですけれども、いただいた資料によりますと、昨年7月の、現在の支援費サービスを利用していらっしゃる方で、負担がどんなふうに変わるかというのを見ますと、居宅の生活支援、例えばホームヘルプ等々なのですけれども、これを利用していらっしゃる方が昨年4月で917人いらっしゃった。そのうち87.4%が負担なしであったのだけれども、これが4月以降は14.7%に減ると。施設の方ですけれども、こちらは利用者が1,014人いらっしゃったのだけれども、負担なしがそのうちの54.3%だったものが4月からは2.5%に減ると。これは本当にもう単純な数字でしかないのですけれども、明らかにあれは劇的な変化といっていいような変化だろうというふうに私は思います。こうした負担の変化は利用の抑制、給付の制限あるいは生活の質の低下、そういったものにつながらないような配慮というのは非常に大きな区としての課題だろうと思うのですが、そのあたり費用負担の影響、それから区の課題はどういうふうに認識していらっしゃるか、お聞かせください。

○支援調整担当課長 障害者自立支援法施行につきまして原則定率負担ということになってくるということで、確かにご指摘いただいたような形で、現状は利用者負担がない方が大半だったというところが法施行に伴いまして利用者負担が発生する方が増えるということは事実でございます。ただ、この利用者負担については、特に低所得者の方につきましては、さまざまな費用負担の軽減措置というのが法で設けられてございます。私どもといたては、そういった費用負担軽減措置につきまして利用者の方に丁寧にご説明をし、そういった負担軽減措置に利用できるものは利用していただいた中で、極力そういった費用がかかることのために利用ができないという方が生じないような形で周知等を図っていくということがまず第一というふうに考えてございます。また、今般当初予算の中で、特にご要望をいただいている通所施設の初期負担の軽減につきましては一定程度初期負担の軽減をするということで、3年間の経過措置ではありますけれども、そういった予算も計上させていただいているというところでございます。

○池尻成二委員 なかなか自治体の実情というのは見えないところもあると思うのですが、まず軽減措置はきちっと利用できるということが第一ですし、その上でやはり必要であれば、区としても独自の軽減措置も含めて検討していただきたいということをお願いをしたいと思います。
 もう1点、関連をして自立支援医療、特に精神医療の公費負担、通院医療費の公費負担の件で伺いたいと思います。こちらは東京都の場合には加算、上乗せがありまして、この間、住民税非課税の方は原則自己負担なしだったと。それがこれから世帯で非課税でなければ1割負担というふうに変わるわけです。国がモデルケースを出していまして、統合失調症でデイケア等を利用している人の場合ということで、現在は負担ゼロなのですけれども、もし世帯が課税であれば、4月からは月1万円以上の負担になると。私は精神疾患を患っていらっしゃる方にとって通院の確保というのは非常に大きな問題だろうと、専門家にアクセスする貴重な機会でもありますし、適切な医学的な管理や服薬上の管理がとても大事な方、たくさんいらっしゃる。こういう点でこの利用者負担の負担増というのは非常に大きな影響を及ぼすのではないかと危倶しているのですけれども、この点についてぜひこれは保健所の方の、特にドクターとしてのお考え、認識をお聞かせいただければというふうに思います。

○豊玉保健相談所長 精神につきまして、医療が中断しないようにすることは大変重要なことだと認識しております。自己負担の導入につきましては、いろいろなご意見はあるかと思いますけれども、精神障害の場合は生保の受給率も高いものがございまして、何らかの形で医療が中断しないような経済的な障害年金も含めまして、そういうふうな措置をサービスを受けるチャンスが、その方にとって必要なのに受けるチャンスが失われるようなことがないように、こちらといたしましても配慮してまいりたいと存じております。

○池尻成二委員 実際に精神科のクリニックのドクターのお話なんか聞いていましても、非常に現場、当事者の方は混乱していらっしゃるというふうに伺っています。いろいろお伝えしたいこともあったのですが、時間がないのでここで触れませんけれども、特に今回東京都の上乗せ措置が見直しが国保条例の改正で入るわけですけれども、私としてはやはり通院医療、特に住民税非課税の方についてはぜひ無料を継続する方向で対応していただきたかった、これは意見として申し上げておきたいと思います。
 続けて、やはりこれも自立支援給付の一つなのですけれども、いわゆる移動支援、特に通学に関する移動介護について伺いたいと思います。通学児の移動介護の問題については、この間、幾つかの会派から議会でも要望等が出されていたというふうに承知しております。区の側のお考えとしては、自立支援法の中で新しく制度化された地域生活支援事業、この中の移動支援のメニューとして検討していくというようなお答えだったように思うのですけれども、つい先日行われた全国の主管課長会議の中で、この地域生活支援事業の実施要綱案というのを出されています。それを見ますと、移動支援というのは、社会生活上必要不可欠な外出および余暇活動等の社会参加のための外出の際の介護と、支援というふうになっているわけですけれども、実はこの間、これまでの支援費の中ではこの社会生活上必要不可欠という中に、継続的なあるいは長期継続的な支援は除くと、そういうふうな制限がありまして、この制限が大きな障害になって区としても通学の支援についてはためらっていらっしゃったというふうに私は思っています。今回の要綱が変わるということで、通学の支援についても制度上もきちっと位置づけられ多という風に理解していいのかどうか、簡単にお聞かせ下さい。

○支援調整担当課長 通学につきましては、確かに現在支援費制度の中では通年かつ長期にわたる外出に該当するということで、支援費制度では算定できないことで、これは国の方で明示をされてございます。したがって、現状では対応できないということでお答えを申し上げてございます。先日の課長会での要綱の中で、ここの通年かつ長期にわたる外出を除くということが除かれているということについて、私どもの方でその趣旨を問いただしたわけではございませんけれども、これがあえて外されているということはそれなりの意味があるのかなというふうには考えているところでございます。

○池尻成二委員 この今の要綱の文書、社会生活上必要不可欠な外出というのは、素直に読むと、もちろんいろいろな外出が必要だということは当事者それぞれお考えもあるでしょうし、状況によってもあるだろうと思うのですが、少なくとも学校に通うという意味での通学支援というのは、社会生活上の必要性という意味では他に引けをとらない非常に重要な支援だろうと思うのですね。その点の認識をきちっともう一回確認をさせていただきたいのですが、この間、10月施行の地域活動支援の中での整理というようなお話ではあったのですけれども、要綱の変化があったことも含めてぜひ通学の際の支援をやろうという方向で踏み込んでいただきたいと思うのですけれども、改めてお考えをお聞かせください。

○支援調整担当課長 通学につきましては、今ご指摘がありましたように地域生活支援事業、10月施行ですけれども、そこの検討の中で考えていくということで現在考えてございます。確かに二ーズといいますか、必要性としては高いということもございますし、要望は多々いただいているというところは事実でございます。ただ、一方で、これを実施をいたしますと、かなりな経費がかかるということで、財源の問題等も考え合わせながら検討しなくてはいけないということもございますので、そういったことも含めて10月の施行に向けて検討していきたいというふうに考えているところでございます。

○池尻成二委員 この通学に関する支援ということで議会の方にも陳情が出されておりまして、陳情者の方から各議員に恐らく報告がいっているかと思います。最近の報告を読ませていただきましたら、署名も1万5,000人を超えていると。中、報告を読んでいますと、その当該のお子さんが小・中・高と育ってきた中でのお友達、あるいは元担任の先生、保護者の仲間の皆さん、そういった方がやっぱり非常に広く支援をいただいているようだと。やはり通学に関する介護、支援というのは非常に大きな二ーズがあるし、逆に区としての責任は非常に重いものがあるだろうと思いますので、全体の予算のパイもあるわけですし、ほかの事業との均衡等もあるわけですけれども、やはりここはきちっと踏み込んで対応するということでぜひ覚えていただきたいということを申し上げたいと思います。先ほどの精神も含めて自立支援法に伴う施行というのは非常に大きな課題をまだ抱えていると思いますので、あくまでも利用者本位でということできちっと対応していただきたいということを申し上げて、私の質問を終わります。

 

公債費・特別会計ほか

  • 介護保険料について

  • 新「予防給付」について

  • 国民健康保険料について

  • まちづくり等の「交付金」について

  • 保育園「委託化」について

●池尻成二委員 最初に333ぺ一ジからの介護保険会計にっいて、まず介護保険料の設定について伺います。今の時期、第3期の介護保険料の議論、条例の議案も含めてされているわけですけれども、第1期、第2期と比べまして随分環境は変わっていると。特につい最近も介護保険の施行令が改正されまして、保険料率の設定、それから所得の高い段階への保険料段階の賦課等々について、自治体の裁量が非常に大きく認められるようになってきたというところがあるかと思います。そういう点で介護保険料の設定というのはある意味では各自治体の姿勢と意欲が問われる一つの大きな焦点にならているというふうに私は感じております。練馬区の場合でいいますと、国がもともとの標準として示した6段階方式では、大体4,300円になると。それを最終的に3,950円まで350円圧縮したと、こういうことのようなのですけれども、事前にご説明をいただいた資料によりますと、350円分の圧縮分のうち基金の取り崩しによるものが240円ほど、それから第2段階を国の標準だと0.5なのですけれども、これを0.625に引き上げたことによるものが60円と、第7段階を追加で設定したことによるものが50円というふうな、そういう数字をご説明いただいたのですが、これについては間違いないのでしょうか、ご確認をお願いします。

●介護保険課長 今委員ご指摘の数字で、間違いございません。

●池尻成二委員 そうすると、350円保険料を圧縮したということなのですけれども、そのうち基金の取り崩しによるものがほぼ3分の2以上と。料率段階の工夫によるものが110円分あるのですが、しかもその半分は実は所得の高い段階ではなくて、所得の低い段階の料率をむしろ上げることによる効果だと、こういうふうな保険料の設定になっているだろうと思います。私はやっぱりこういう保険料の考え方、つくり方を見ていまして、何でもう少し所得の高い階層への多段階化あるいは料率引き上げに踏み込まなかったのかということを非常に強く疑問に感じております。最終的に3,980円だった数字が3,950円ということで、30円引き下げられました。そのために基金を約1億取り崩したということのようなのですけれども、実は第6段階、これも事前に試算をしていただいたのですが、第6段階と第7段階の境界を現在の区の800万でなく、500万にし、かつ第7段階の料率を現在の区案の1.625ではなくて1.75とした場合、これだけで保険料が実は50円下がると。さらにもう1段階、例えば1,000万以上の所得に段階設定して、保険料率を2とすれば、さらに30円下がると。これをやっていけば3800円台までも保険料が下がるわけです。あるいは3,95Q円という保険料にすれぱ、基金の取り崩しを大幅に減らすことができる。あれだけ部長を先頭に持続可能性だということをおっしゃっていた。基金というのが非常に大事な原資だということもおっしゃっていたにもかかわらず、こういう形で基金に大きく依存をした保険料の圧縮、減額に動かれたというところが、私としては非常に今回の保険料設定の大きな問題の一つだろうと思っています。それで伺いたいのですが、なぜ第7段階を1.75にしなかったのか、それから第6、第7段階の刻みを500万ではなく800万にしたのか、理由を教えてください。

●介護保険課長 まず1点目でございます。第7段階の料率を1.75にしなかったかということでございますが、こちらも一応試算をさせていただきました。その結果、現在3,950円の基準額を設定して第7段階の場合は6,419円というふうに月額なります。これは引き上げ幅から見ますと全体が現在3,300円ですが、それからの比較ですと1.19倍になるわけでございますけれども、第7段階につきましては1.29倍というふうな段階になります。これが1.75というふうに設定をしますと、6,900円何がしになります。およそ1.39倍ということで、非常に大きな額になってまいりますので、第7段階の方に多目な負担をお願いするという中では、この1.75という料率としては厳しいものかなということで考えております。あと800万の設定の件でございますけれども、これは三の前も説明きせていただきましたが、いろいろ試算をする中で400万から100万刻みで試算をさせていただきましたが、その結果としてそれほど大きな額の変動がないというふうに私も踏みました。で、800万円という数字が所得ですと1,000万円というような形になりますので、そこを一つの区切りがいいという形にさせていただいて、800万だけというふうにさせていただいたところでございます。

●池尻成二委員 どうもいろいろ詳しいご説明をいただいたのですが、実は年収が年金だけで200万円という方を想定した場合には、年問の保険料が5万9,250円、1,000万の所得がある方の場合には7万7,000円と、これは所得で行くと大体10倍近い差があるのですが、保険料としては1.3倍なのですね。これ最高の料率を1.75にしても、保険料額は8万2,950円、1.4倍だと。私はやっぱり10倍近い収入の格差がある中で、1.3倍、1.4倍の保険料をお願いするのはちっとも無理な話ではないだろうと。なぜここまで踏み込まなかったのか。実際に23区の各自治体を見ていましても、最高の料率で2を設定している自治体もあると思います。2を超えているところもあるのではないかと思います。そのあたり詳しく伺いたかったのですが、ちょっと時間がないので先に進めますけれども、やっぱりこれだけ中堅層、あるいは低所得者層にいろいろな意味で負担が重くのしかかっている中で、所得の高い方にそれなりの応分の負担を求めるという意味で、他区に比べても非常に臆病な姿勢で今回保険料設定に臨まれたということについては、私は非常に残念に思っております。この点については今後の介護保険全般の運用の中で、後々やはりいろいろな意味で悔いるところがあるだろうということを申し上げて、先に進みます。
 この同じ介護保険の中で、新予防給付について伺います。345ぺ一ジ介護予防サービス費。これについてはいろいろな課題があるわけですけれども、一つの大きな課題として現在要支援、あるいは要介護1で受けられているサービスが引き続き受けられるのかということが大きなテーマとしてあるだろうと思います。それで実は介護保険事業計画を見ておりますと、事業計画の中で現在要支援の人が使っているサービスを見ると、ホームヘルプサービスが7割を超えている。通所介護が大体15%と。実際には予防給付の中では通所を基本とするということになっていまして、果たして現在のサービスがどのくらい維持できるかについて非常に心配しています。これは全国の介護保険担当課長会議のQ&Aの中で、通所型介護予防事業を参加しているものについて、訪問型のサービスが受けられるかということで、答えとして同時期に訪問型介護を受けることは想定していないというような考えを出しているのです。基本的なところだけ確認をしたいのですが、新予防給付に変わって要支援あるいは要介護1の方が新しい予防給付に移行をしたとしても、少なくともその方々のしっかりとした理解なり納得なり同意、選択、そして現在のサービス水準が低下しないような配慮というのは、当然区としてはお考えになるべきだと思いますけれども、この点基本的な考え方をお聞かせください。

●介護保険課長 ご指摘の制度改正によりまして、現在要介護1でのサービスを受けている方、要支援になりまして予防給付等でサービス内容が変わるということでございます。サービス内容が変わるということですから、全く今までと同じ内容のものが提供されるということではございません。ただ介護予防の導入の意義を十分対象の方には説明をさせていただいて、個々の事情を考慮しながら一律に例えば家庭生活支援のカットするとか、そういうことがない個々の事情を配慮しながら進めていくというふうな形で進めてまいります。

●池尻成二委員 実際には今後の運用によるところも非常に大きいとは思うのですけれども、国の考え方あるいは今回それは予防給付の基準と見ていましても、かなり運用によってはきつい内容が入っているというふうに私は感じています。今、課長一般的な答えだったけれども、先ほど私紹介しましたように、通所と訪問は基本的には併用できないというようなことも含めて国が言っている中で、区としての主体性とかあるいは利用者本位の視点がしっかり問われる状況にあると思いますので、ここはぜひ踏ん張っていただきたいということをお願いをしたいと思います。
 続きまして297ぺ一ジから国保事業会計について、やはり保険料率について伺います。今回保険料均等割については増えると、それから所得割については料率をかなり下げるというふうな改定なのですが、全体としての保険料の増減がなかなか見えづらいというのを私は感じています。平均的な一人当たり調停額を聞くと、実際には全般的には引き上げになるだろうと。特にやはり引き上げの影響が大きい実は階層なりグループというのはいらっしゃるわけです。1点伺いたいのは、これまで保険料の条例減免、7割減免、5割減免の適用であった世帯で、今後税制改正との影響で均等割の満額賦課に移る世帯がどのくらいあるか、大体の概数を教えてください。

●国保年金課長 あくまでも概数、概算の数でございますが、300世帯強ぐらいだというふうに考えてございます。

●池尻成二委員 それは7割、5割両方あわせてということでよろしいですか。いただいた資料によりますと、7割減免の世帯が満額にすると、保険料が9,600円から3万3,000円強、5割減額の場合だと3万2,000円から6万6,000円と、ほぽ倍増、3倍増というような保険料になるわけです。こういうふうに非常に深刻な影響が串る偉帯なりケースがある程度やっぱり予想されている、特に税制改正の関連で予想をされていると思うのですけれども、そういう点で税制改正を踏まえた配慮、あるいは対応をもう少し私は保険料設定あるいは国民健康保険事業全般の中で、丁寧に考えるべきであったというふうに感じております。もう1点伺いたいのですが、時間がないのですけれども、これは伺うのではなく意見として申し上げますが、実はもう1点他方でいわゆる限度額世帯については、今回税制改正で保険料賦課額が上がっても限度額を超えるということで、実際には保険料負担が変わらない世帯がかなりいらっしゃる。しかも限度額世帯が増えていくというようなことも一方でありまして、全体にやっぱり保険料設計というのでしょうか、その考え方を整理する時期に来ているだろうと思います。特に住民税のフラット化が入りますと、国保の保険料の考え方がころっと変わると。基本的なお考えだけを伺いたいのですが、そういう税制改正、それから限度額のあり方等も含めてぜひ区としても自主的に、あるいは主体的に制度見直しに発言をしていっていただきたいと思うのですけれども、お考えを簡単にお聞かせいただけますか。

●国保年金課長 まず限度額世帯の件でございます。限度額世帯は保険料の医療分でいいますと53万以上はいただかないということでございます。53万をさらに上げろと、これは法令改正が必要でございますが、これはなかなか困難であるというふうに私ども考えております。なぜならば医療費は一人当たり医療費平均しますと、30万強ぐらいが一人当たり医療費でございます、年間。それ以上の保険料をいただくというのはなかなか難しいところがございます。それが1点ございます。もう1点は税制改正の絡みでどうかというお話でございますが、保険制度はあくまでも保険制度の中で保険料をカウントさせていただくということでございます。税制改正の影響を一般会計からいただくなりして、多くの国保加入者以外の方々の税を投入しながら緩和措置をとるというのはなかなか困難であるというふうに考えてございます。

●池尻成二委員 ちょっと伺いたかった趣旨と違ったのですが、フラット化等が入れば住民税掛け保険料率という形で国保料を取っていくという仕組みそのものがやはり大きく変わるわけです。仕組みが変わるというよりも、結果として出てくる保険料額が全然変わってくると。そういうことも含めてやはり税制改正に対応した保険料のあり方については考えていかなければいけないだろうと私は思っています。それから限度額についても、これは世帯単位の限度額なので、世帯構成あるいは世帯内の個々の収入構成によっては随分意味合いが違うと、そういう点も含めて限度額のあり方については私はやっぱり考慮の余地がたくさんあるというふうに思っていますので、これは意見として申し上げます。
 それから46ぺ一ジの国庫支出金、まちづくり交付金そのほか歳入全般にわたって若干伺いたいと思います。三位一体の改革と関連をしまして、補助金の交付金化ということが一つその動きとしてあります。もちろん交付金に変えてもというような議論も一方ではあるわけですが、他方で交付金になることでいろいろな意味で変化が出てきているところがあるだろうと。よく私たちが区政のレベルで聞くのはまちづくり交付金、それから循環型社会形成交付金という交付金があるわけですが、もう1点地域介護福祉空問整備等交付金というものがあるかと思います。この三つの交付金を見ていまして、共通する特徴として一つは自治体の裁量、創意工夫が求められている。それからもう一つは事業や施設ごとではなくて、総括的なあるいはソフト面も含めた面的な整備を考えていこうという姿勢があると。それから三つ目として交付の前提としてそれぞれの地域の計画の策定が義務づけられているというふうに私は見ています。それぞれの交付金に対応した計画があるわけですが、残念ながらこうした計画策定の過程で住民意見の反映の手続が必ずしも十分に行われていないというふうに感じています。これは今後の課題かもしれませんけれども、ぜひ今後の例えばまちづくり交付金のための計画であるとか、地域福祉の計画については、パブリックコメントにとどまらず当該の地域の方、関係者の方の意見反映をきちっとやって、下から計画を積み上げていくような努力をしていただきたいということを、これも要望として申し上げたいというふうに思います。
 それから最後に45ぺ一ジ、国庫支出金の保育所維持運営費に関連をして若干、これも伺う暇がないかもしれませんが、意見を申し上げたいと思います。保育所維持運営費については、実は一昨年まではここに国庫支出金が区立保育園の運営費として入っていました。今年度から入らなくなりまして、一般財源化されて、それを大きな背景の一つとして区立保育園の委託化・民営化というのが進んでいるわけですが、先日光が丘第八保育園の引き継ぎをめぐる混乱というのでしょうか、そういうやりとりがこの議会でも紹介されておりました。それだけではなくてつつじ保育園なんかでも今引き継ぎ、それからフォローをめぐって保護者の間から強い不安の声が出ているというふうに承知をしております。引き継ぎあるいはフォローの問題というのは、もともと保護者の不安をどうやって解消していくのか、そして保育の質をどうやって担保していくのかという課題に対する対応としてクローズアップされてきたと承知しております。この点で、いろいろな混乱あるいは混迷が見られるということについては、私は委託化・民営化のあり方、進め方そのものに反省を迫るものであるというふうに考えております。基本的には今回いろいろなやりとりの中で、区はあえて委託に踏み込まれたわけですから、一義的には当然ながら区に責任があるということを踏まえて、しっかりした対応をしていただきたいということをお願いをして終わります。

予算案に対する反対討論

 
 

 社民党・市民の声ねりまを代表し、2006年度一般会計、国民健康保険事業会計、介護保険会計の三会計予算案について、反対の立場から討論を行います。
 「格差の拡大」が多くの国民の実感するところとなり、格差を押し広げてきたものはなにか、そして広がりつつある格差をどう見るかをめぐって、政治の場での議論が本格的に始まりつつあります。 「格差社会」を押し広げてきたものは、まさに、小泉政権と政権与党である自民党、公明党が推進してきた「構造改革」政策です。社会経済活動における大がかりな「規制緩和」は、不安定雇用の拡大と労働条件の低下に拍車をかけ、他方では株の投機などによる資産所得の急増とそれを背景にした高所得階層の増大の中で、社会的な階層分化と二極化は確実に進んでいます。そして小泉政権の「構造改革」のもう一つの柱である税制や社会保障制度の改革は、社会的な格差を緩和することによって国民的な和解と社会の安定を担保してきたさまざまな施策や制度を骨抜きにすることによって、政治自らが「格差社会」を招きいれ、助長しようとするものにほかなりません。
 2006年度は、こうした小泉政権の「構造改革」の流れが全面的かつ具体的に地方自治の現場に押し寄せてくる節目の一年でもあります。「民営化」をてこにした公共サービスの縮小と経費節減しかり、介護保険制度や医療保険制度、あるいは障害者の自立支援制度における費用負担の再編しかり、そして税制「改正」に名を借りた大増税しかりです。なかでも、税制「改正」を起点として多方面に波及していく社会保障負担の急増は、日本社会の中堅層を形成してきた勤労者とそのOB世帯を狙い打ちにすることによって、社会的な格差の拡大と階層分化を一気に推し進めるものとなろうとしています。 今、練馬区政が真剣に考えなければならないのは、まさにこの「格差社会」の広がりの中で自治体は何をなすべきかということにほかなりません。しかし、残念ながら、練馬区政は「格差社会」の拡大と庶民の窮乏化に歯止めをかけるどころか、むしろあたかも羅針盤を失って漂流するかのように、この流れに身を任せ、棹差そうとさえしています。
 たとえば
 人としての尊厳にふさわしいとは思えない貧しい労働条件に甘えて「委託化・民営化」の財政効果に一喜一憂し、雇用差別、賃金格差を是正していく意志すら感じられないこと。
 税制「改正」のために介護保険料の負担が何倍にも跳ね上がる階層の窮状には目をつぶる一方で、臆病にも、高額所得者にはその収入からすればささやかな介護保険料の追加負担さえ求めることができないこと。
 「食費・居住費」の自己負担化が要介護高齢者の生活にどれだけ重くのしかかるかを直視せず、むしろ国に言われるがままに、ついには自主事業であった食事サービスの利用者負担までほぼ倍増させてしまうこと。
 清掃工場の建て替えやプラスチックの焼却を早々に追認して循環型社会づくりに水を指し、住民の強い反発をあえて無視して外環道青梅インターチェンジの設置を求め、問題点を自覚していたはずの学校別学力テスト結果の公表に踏み切り、外国籍区民の区政への参画は十数年にわたって先送りし続けること。
 そして、「第三子出産祝い金」が象徴する、場当たり的で思想を欠いた施策の数々。なぜ第三子だけなのか、なぜ祝い金なのか。子どもを生み育てようとする人たちが求めているのは、一時限りの、しかも第三子だけの「お祝い」などではなく、すべての子育て家庭の育児を励まし支え抜くという行政の確たる姿勢と社会の共感です。新年度予算の目玉事業である「第三子出産祝い金」は、事業の趣旨も効果も先行きもあいまいであり、子育て支援や「少子化対策」としての意義ははなはだあやういと言わなければなりません。
 これらの点からしても、新年度予算は、自治と区民福祉を支える頼りがいのある区政を求める区民の期待に、背を向けるものとなっています。今、区政に求められているのは、第一線で自治と社会保障の根幹を守り抜く決意と気概であり、そのために進んで行動する献身的な精神です。成果主義に翻弄され、目先の財政効果に目を奪われているかぎり、区民も、そして区の職員すらも、かならずや区政への共感と信頼を失うでしょう。以上の理由により当該三予算案に反対することをかさねて表明して、討論を終わります。

 

図書館条例「改正」案に対す反対討論

 議案第48号、練馬区立図書館条例の一部を改正する条例に反対の立場から、討論を行います。

 この条例案の柱は、練馬図書館など4館の開館時間を延長するというものです。この4館は、いずれもカウンター業務の業務委託を実施する館であり、この業務委託を前提に開館時間の延長が計画されていることは、教育委員会も繰り返し確認してきているところです。
 区民サービス向上という点から見たとき、開館時間の延長自体は歓迎すべきことです。しかし、もし、時間延長にあわせて、
5時以降は区の職員が一人もいなくなると聞いたら、区民はどう思うでしょうか。
 業者に委託するのは、「カウンター業務その他補助的・作業的業務」であって、館の管理業務ではありません。受託業者は、管理に関する責任を取れる立場でも、取るべき立場でもありません。区が示した仕様書によれば、受託業者のスタッフは、総括管理者を除けば正社員であることを求めていませんから、夕方以降は、業者の正社員すらいないかもしれません。これで、安全管理はどうするのでしょうか。利用者を巻き込んだトラブルがあったら、誰が責任を持って対応するのでしょうか。災害や事件のとき、区の職員が一人もいなくて大丈夫なのでしょうか。あれだけ「安全・安心」を強調し、南大泉図書館の水害のように本当に一歩間違えば人命に関わるような災害を経験したはずの練馬区が、こんな危ういことをやれるとは驚きです。
 経費の節減とサービス向上を両立させるという綱渡りは、この図書館業務の委託においては、とうとう、夜間の図書館をしっかりとした管理体制のないままにしてしまうという無責任な対応にまで行き着いてしまいました。

 今回の図書館カウンター業務の委託の経過を見ていると、来年度からの委託を焦るあまりか、教育委員会の安易な姿勢が目に付きます。委託業者が契約前に委託を前提とした求人広告を出したり、選定された企業が契約直前に親会社に吸収されてなくなったりというお粗末な事態が相次ぎましたが、これもまた、今回の委託が十分かつ慎重に準備されたものでないことを象徴しています。
 図書館運営の効率化を図るとしても、性急なカウンター業務以外に、教育委員会の前にはいくつかの選択肢がありました。ひとつは、長年、区の図書館行政を支えてきた非常勤の図書館協力員の力を積極的に位置づけた図書館運営に移行するという選択肢です。これは、区立直営の枠の中で業務の効率化と専門性の確保を両立させるユニークな道でした。
 もうひとつの選択肢は、利用者・区民、さらには図書館協力員等の力を結集して、図書館の管理運営全般を担える事業体を育成する道でした。文教委員会で視察した宮崎市民図書館は、まさに、市みずからが時間をかけて図書館の管理運営を担える
NPOを育成していった格好の実例でした。そこには当然、さまざまな困難はあるのでしょうが、しかし「市民とつくる図書館」というコンセプトは明快であり、大いに刺激的でした。
 こうした選択肢があったにもかかわらず、教育委員会は、図書館業務の切り売りとでもいうべきカウンター業務の委託に突き進みました。業務委託にあわせてなぜか区職員の遅番勤務そのものがなくされたために、結局、サービス拡充として持ち出された開館時間延長は、区職員がひとりもいない時間帯を
3時間も生み出してしまいました。そのツケが、利用者の安全や利便を損なう事態となって跳ね返ってくることを、私たちは強く危惧するものです。

 今、教育委員会は、この業務委託によって浮かせた財源で図書購入費が増えたと、さかんに強調しています。しかし、業者に大きな責任を押し付け、職務の専門性とは似つかわしくない低賃金労働者に図書館運営を委ねなければ図書の購入費すら捻出できないとすれば、それ自体が図書館行政を甚だしく軽んじるものであるということを、なぜ自覚しないのでしょうか。
 「委託化・民営化」を正当化する材料としてたびたび強調されるサービス拡大が、実はとても危うく底の浅いものであることを、図書館の業務委託は教えています。安易な業務委託を見直すこと、すくなくとも開館時間中は区職員がかならず在館する体制をとることを強く求める立場から、当該議案に反対し、討論を終わります。