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議案第147号に反対の立場から討論を行います。
この議案は、来年度からの勤労福祉会館の指定管理者を、特定非営利活動法人 練馬区障害者福祉推進機構とするというものです。この3年間、勤労福祉会館の指定管理を受けてきたねりまファミリーパックも公募に応じていましたが、選に漏れました。こうした形での指定管理者の交代は、区では初めてのケースです。
先日、練馬区NPO活動支援センターの広報紙「ねりまNPOニュース」が各議員に配布されましたが、大変しっかりした内容のニュースで、感心して読ませて頂きました。このニュースを発行しているのが、今回、選定された練馬区障害者福祉推進機構です。委員会に提出された資料によれば、この団体は、障害者の就労支援などを目的として2002年に設立されており、その主旨や取り組みについては私も評価を惜しまないところです。
しかし、問題は、現に管理運営に当たってきた団体をはずしてまで、指定管理者を交代させる必然性と根拠があるのかどうかということです。
障害者福祉推進機構は、現在、区立女性センターの指定管理者となっていますが、他に施設管理の経験はなく、女性センターについてもまだ2年目の利用者評価も終えていない段階です。施設管理の実績としては緒に就いたばかりであり、法人設立以来間もないこととあわせ、その評価も未確定と言わざるを得ません。他方、練馬ファミリーパックは、もともと勤労者の福利厚生事業を主旨として設立された団体であり、3年にわたってほかならぬ勤労福祉会館の施設管理の経験とノウハウを重ね、利用者評価でも「おおむね良好な評価を頂いている」とは、区みずから認めているところです。
では、こうした点を考慮してなお、指定管理者を代えることが適当であり、区民の利益ともなると判断した根拠は何か。
区の説明によれば、最大の理由は、プロポーザルにおける施設の管理運営体制に関する提案内容が優れていたから、とのことです。評価結果をみても、この項目での得点が現団体を上回ったことが、選定を決定付けています。
企画書を拝見しました。なるほど、提案の一つ一つについては聞くべきもの、生かすべきものがあります。しかし、区の施設の管理を委ねる際に一番大切なことは、まず何よりも、その施設の性格、目的に即した安定的でしっかりとした管理運営ができるかどうかということです。
企画書とともに提出された人員配置計画書を見て、私は大変驚きました。それによれば、雇用される職員11人の全員が、なんと施設管理責任者も含めてすべてが、「新規採用」となっているのです。議員各位は、こうした職員体制の事業者に、大切な施設の管理を委ねる勇気がおありでしょうか?
さらに、企画書には、これまで長年にわたって勤労福祉会館の窓口業務を担ってきたシルバー人材センターを排除することが明示されていました。区の業務があり、委託され、そこに人が入り、契約を重ねていけば、雇用が根づき、その雇用に支えられた生活が生まれ、直接・間接に区は雇用と生活への責任を負うようになっていきます。指定管理者が代われば、再委託のあり方ももちろんリセットされうることであるとはいえ、しかしそこに働く人たちの思いや生活への配慮は欠かすことのできない課題です。ましてシルバー人材センターは、高年齢者雇用安定法にもとづいて事業を行う団体であり、区自身も同センターを支援し、その活用を促してきたところです。
シルバー人材センターやそこから派遣された方たちとの協議すら行うことなく一方的に排除するやり方に、そしてそのことに無頓着としか思えない区の判断に、私は強い違和感を禁じえません。ことは勤労者施設です。勤労者の福利厚生を目的とした施設です。許されることでしょうか。
区立施設の指定管理は、今、二順目に入ろうとしています。指定管理の更新は、新規に指定管理に移るのとはまた違った、重い課題を私たちに突きつけています。それは、指定管理の中で培われたノウハウや経験、人材の蓄積をどう生かしていくか、そしてまた、そこに働く人たちの雇用と生活の安定性、継続性にどう配慮するかという問題です。こうした課題への認識は、区が最近、まとめた「指定管理制度の運用について」の中でも示されています。公募によらない指定管理期間の延長はとりあえず処遇施設に限定されたものの、しかし、公募による選定を行う場合であっても、こうした認識はしっかりと踏まえられてしかるべきです。
指定管理や業務委託は、ともすれば経費の節減のための便利な手段ととられがちです。しかし、実際には、事業者選定、指導監督、更新手続き、指定解除・終了時のリスク管理など、あらたな責任と課題が数多く浮かび上がっており、区には、それにふさわしい責任感と熟慮が求められています。勤労福祉会館の新たな指定管理者の選定にあたっては、まさにこうした点がないがしろにされたと言わざるを得ません。以上の理由より、議案147号に反対するものです。議員各位の賛同を訴え、討論を終わります。 |